放課後の教室棟

思うことを、ありのままに。まるで意のままに。

それでも世界が続くならの活動休止を今知ったのだが

どうも。ご無沙汰しております私です。世間は大雨による浸水や氾濫で大変なことになっているけれど、こちらは今日も缶コーヒー片手に休日の落伍者やってます。京都大作戦の参加予定者各位には、ご愁傷さまですとしか言いようがない。

 

さて。今回話したいことは表題の通り、どうやらそれでも世界が続くならが活動を休止するらしい。この高度情報社会において、こんなに遅い情報があるだろうか。何を隠そうこの情報、今年の2月のものなのだから。情報原人にも程があるよ本当。

 

そもそも俺とそれでも世界が続くならは割とドライな関係性だった。なんて言うと恋人のようだけれど、まああながち間違えでもないか。何度も救われてきたし。...話が逸れたな。兎に角、俺は能動的に彼らの情報を得ようとはしなかった。何の気なしにCDショップに行って、新譜を見付けたら「やあ、久しぶり。まだいたんだね。」と言って買って帰る感じ。それが心地よい我々の関係だった。

 

だから活動休止を知らなかったのも無理はないのだけれど、元カノが別の男と結婚したニュースを数か月遅れで聞いたような気分。いやどんな気分だよそれ。でもやっぱ一度は自分に愛を語った女が...まあいい、この話はまたいつかしよう。

 

それで、折角の良い機会だから今回はそれでも世界が続くならのレコメンド記事でも書こうかなあと思ったのだけど、これがまた癖があって、なかなか人に勧めづらいバンドなもんでね、一応規制線を張らせてもらおうかなと。

 

次の質問に全てYESと答えた人だけ続きを読んでくれ。

 

  1. あなたは今の生活に不満を抱いていますか?
  2. あなたは過去に大きな挫折を経験したことがありますか?
  3. 大学生のよく言う陽キャ陰キャで自分を分類した場合、自分は後者の人間だと思いますか?

 

...大丈夫かな、これで彼らの音楽を「暗い」だの「負け組」だの言う層はふるいにかけられたと思う。挫折を知らない人間に彼らの音楽は刺さらない、僕はそう思います。

 

ちょっと今回に関しては「何だこいつ偉そうに」なんて意見も出そうな物言いだけど、俺ちゃんと彼らの音楽聞いてきたから。な。1stミニアルバム『彼女の歌はきっと死なない』から買って、タワーレコード限定販売の『狐と葡萄』なんてそれを買うためだけに東京まで行ったから。渋谷に無かった時は絶望したよ。他に新宿、池袋、秋葉原を回って、確か池袋にしかなかったのかな。結構大変だったし、「都会にはこんなに沢山のファンがいるんだなあ」なんて勝手に少し嬉しくなったりもした。

 

それじゃあ、いきましょう。皆さんをそれでも世界が続くならの世界に誘う旅の始まりです。

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先ずはやはりこの曲。何年経っても色褪せない、『水色の反撃』。MVはいじめをテーマにした社会風刺。最後、虐められていた少女が駆けるシーンはいつ見ても胸にくるものがある。

 

そうだ。最近ツイキャスで自殺配信を行った女学生が話題じゃない。俺はあの、(恐らくミュートにしていたから)音もなく一瞬で一人の命の炎が消えた光景、不謹慎極まりないがどこか美しさすら感じてしまったのだけれど、彼女もこの曲を、このバンドを知っていたら救われやしなかっただろうかと、そう思ってしまう。

 

それほどまでに彼らの音楽のもつ熱量というのは凄まじい。皆さんCDの注意書きって見たことありますか?無いですよね、そんなところいちいち見る人なんてとてもじゃないがいないと思います。普通は「ディスクは両面共、指紋、汚れ、キズ等を付けないように取り扱って下さい。」みたいな簡素な文が幾つか並んでいるだけ。

 

ところがそれでも世界が続くならのCDには、「このディスクを再生した場合、物理的にではなく精神的にショックを受ける恐れがあります。危険ですから、一字一句聞き逃さないで下さい。」「このディスクに限らず、音楽はたった数分で自分の世界が変わる場合があります。ご注意下さい。」等々、既にCDを聴く前から、彼らの音楽にかける思いに圧倒される。更にCDをプラスチックケースから外すと、そこにはボーカル篠塚さんからの比較的長めなメッセージが。これだけの熱量を一枚一枚のCDに、もっと言えば一曲一曲にかけるバンドを、俺は他に知らない。

 

それに最近は、どんどん「売れ線」という音楽性から離れて行っているように感じる。この言葉嫌いだからあまり使いたくはないけれど。さっきの『水色の反撃』はもう4、5年は前の曲で、メジャーデビューアルバムにも収録された楽曲の一つ。音楽チャートを賑わすポップ程ではないにせよ、キャッチ―なメロディーではあると思う。マスタリングなんかの段階で売り上げを意識するレーベル側から何か言われていた可能性も否定出来ない。

 

そもそもメジャーデビューが決まった時、俺は「やめとけよ」と思った。それは勿論、商業主義に傾倒するのを恐れて。本人にその気がなくても、「売れれば名曲」という観念に侵される危険は十分にあった。まあ結局本人達も嫌気が差したのか、数年でレーベルを脱退しているわけで。笑

 

 

最低の昨日はきっと死なない

最低の昨日はきっと死なない

 

 これなんかはインディーズ復帰後最初のミニアルバムで、廃カラオケボックスで録音した完全自主製作版。何と9曲入りで1000円。破格にも程がある。しかもリード曲がこれ。

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ヤバい。1ミリも売れる意欲を感じない。彼らの音楽にジャンルなんて野暮だけれど、強いて言うならシューゲイザー?だとしてもそもそもそれがまずあまり日本に受けない。本当の意味でやりたいことをやっている感じ、最高にロックで俺は大好き。メジャーシーンで色付けされた彼らが、透明になるための一枚。

 

さて、結びに、8/1に発売される、活動休止前最後のアルバムの話をしよう。

 

それでも世界が続くなら

それでも世界が続くなら

 

 遂にバンド名をアルバムに冠した一枚。バンド名をそのまま使うのって、相当の覚悟の要る行為だと思う。だってそのバンドの代名詞として、そのバンドらしさを全て詰めなきゃいけないから。このアルバムだけで評価されたって構わない、そんな覚悟を感じる一枚。これは期待です。発売日、丁度俺の誕生日だし(隙あらば自分語り)。

 

...とまあ長々と綴ってきたけれど、一つ思ったことがある。そもそも彼らの魅力を文章化することがもう既に野暮なんじゃないかということ。他にも沢山良い曲はあるが...自分で聴いてみてくれや。一人一人が歩んできた人生に寄り添う一曲が、必ず彼らのアルバムの中にあるはずだから。そんな運命の一曲を、これから探していってくれや。

 

俺はもうずっとキーボードを打って疲れたから、一休みするよ。人生立ち止まることも大事だから。皆よろしく。それでは。